気象庁によると今年の夏は1898年の統計開始以来2番目に暑い夏だったそうですが、川口の最高気温が今月5日には30度だったにもかかわらず、7日には15度!?わずか2日間で真夏日から12月上旬〜中旬並みまで冷え込みました。
以降も寒暖差が激しくなっています。みなさんも体調管理にはご留意ください。
さて、我々にとって暑い時も寒い時も頼りになるのがエアコンですが、今日はこのエアコンのクリーニングについてお話ししたいと思います。
みなさんはエアコンのお掃除していますか?
多くの人はフィルター掃除のみ実施、まったく掃除しない人も多数!
日本トレンドリサーチによる2020/6/10の記事によれば、「自分で」何かしら掃除をしている人は54.9%だそうです。
そして掃除の内容は多くの場合フィルター掃除にとどまっているそうです。
一方でフィルター掃除も何もしていない人が半数近くいることになります。
3年間フィルター掃除しないと消費電力が1.5倍!?
フィルター掃除ですが、これは必ずやったほうがいいです!
これを怠るとフィルター目詰まりが進行し、吸気するために余計なパワーを消費します。
環境省の調査によると、2週間ごとのフィルター清掃によって冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になるそうです。
「流石に2週間ごとはやってない」という声が聞こえてきそうですね。
では3年掃除していない場合はどうでしょうか?
エアコン大手のダイキンの調査によれば、3年間フィルター掃除をしていないエアコンではなんと48.9%も無駄な消費電力が発生しているとのことです。
一般的な使用環境においてフィルター汚れはほこりの付着が主ですが、カビも生えて悲惨な状況ということも少なくありません。
多くの製品はカバーを開ければ簡単にフィルターを取り外すことができるので、できるだけ頻繁に掃除機で吸ったり水洗いすることをおすすめします。
「お掃除機能付き」はおすすめできない・・・
ちなみにお掃除機能付きエアコンというものも最近多くありますが、この機能はあくまでフィルターのほこりを1箇所にまとめる装置なだけで、そのまとまったほこりは自分で定期的に取り除かなければなりません。
どちらにせよほこりは自分で除去しなければなりませんし、手洗いの方が遥かに綺麗にできますし、お掃除機能もっぱら壊れやすく、本体代金も高価、後にご紹介するエアコンクリーニングでも分解難易度が高いため高額になる等の理由から、私的にはお掃除機能付きエアコンはおすすめしていません。
「内部クリーン機能」があればうまく使うとgood!
フィルターのほこりを機械的に収集する「お掃除機能」とは異なり、エアコン内部のカビの発生を抑制する「内部クリーン機能」というものが付いたエアコンがあります。
これはエアコンの運転を停止した後も、しばらく内部乾燥モードで運転する機能になります。
消費電力も少なくカビの発生を減らすことができるため、この機能がある場合は活用されることをおすすめします。
なお、この内部クリーン機能稼働中にカビ臭さを感じる場合は内部に既にカビが繁殖しているサインですので、気になる場合はクリーニングの依頼をされることをおすすめします。
また、エアコン稼働直後は特にカビの飛散が多いため、可能であれば状況に応じて稼働後5〜10分程度は窓を開けるなどして換気するのもおすすめです。
エアコン内部はウイルス・雑菌・カビのビオトープ!?
フィルター清掃している方も、そうでない方も、吹き出し口から内部を覗いてみてください。そこで見えるはエアコン内部汚れの氷山の一角の、ほんの先っちょになります。
壁掛け式ルームエアコンであれば、そこから送風ファンの一部も見えると思います。
もし黒カビの粒々がついている状態であれば、内部裏側はびっしり真っ黒になっていることでしょう。
フィルターを掃除していても、ぱっと見アルミフィンが綺麗でも、内部のカビは避けられません。
エアコン内部は言うなれば、ウイルス・雑菌・カビたちのビオトープです。
エアコンは部屋の汚れた空気を吸い込み、アルミフィンで冷却する際に水分が発生し、そこにカビ等が発生し、カビと一緒に部屋に放出され、その空気をまた吸い込むというループを繰り返しています。
これは正にカビたちの生態系を育む装置と言っても過言ではありません。
「エアコンの臭いが気になる」、「風量が弱くなった」、「電気代が上がった」などの症状が体感できるレベルであれば、すでに相当汚れている可能性があります。
またカビなどの他にもほこりやハウスダストが影響してくしゃみや鼻水、咳などアレルギー性鼻炎を起こしたり、結膜炎、肺炎に至るケースもあり、エアコンクリーニングの必要性は各種医療機関でもよく取り上げられています。
健康・快適・無駄なく使用するならクリーニングがおすすめ
自宅でも会社でも、目に付くところを清掃するのは日常かと思いますが、様々な汚れを収集・育成・放出しているエアコンについては放置されているという方が多いのが現状です。
それは普段目に入らず気付きにくい、まさかこれほど汚れているということを知らない、というケースがほとんどなのではないでしょうか?
以上から、日頃からフィルターを清掃することはもちろん、定期的なエアコンクリーニングのご利用をおすすめしています。
一般的な家庭や事務所の利用状況なら1年〜2年ごとにクリーニングしていただくと、快適かつ無駄な電力も抑えることができます。利用頻度が高かったり、油汚れやニオイの強い飲食店、清潔さが重要な医療機関・高齢者施設・保育園などでは半年ごとに利用されているケースもあります。
市販スプレーを使って自分でやるのはアリ?
特にコロナ禍になってから市販のエアコン内部洗浄スプレーも種類豊富になってきたように思います。
この市販スプレーによる洗浄は、残念ながらメリットよりデメリットの方が多くあります。
- 周囲の壁紙などを汚すリスク
- 電装部品を濡らして故障するリスク
- スプレーが直接当たらない部分は全く洗浄できない
- 落ちた汚れがそのまま内部に溜まるリスク
故障だけならまだしも、火災に発展したケースも全国で増えています。
そもそもプロが使う洗浄剤や高圧洗浄機とはパワーがまるで異なりますし、奥や裏側はスプレーではほとんど届きません。また分解しないと洗浄できない部分も多々あります。
以上から、多くの人にとって市販スプレーは期待した効果を得られないものとなってしまうでしょう。
業者選びのポイント
最後に業者に依頼する場合のポイントをご紹介いたします。
- 明瞭価格でしっかり説明してくれる
後から追加料金を請求する業者もあります。コミコミ料金なのか、追加請求があり得るのか、それはどのような場合なのか、価格の他にも作業当日の流れや準備について事前に業者側から説明してくれるところが安心です。 - 養生をきっちりする
エアコンはもちろん、周りの天井、壁、家財、コンセント、道具を置く床などもきちんと養生してくれるか、エアコン電装部分は入念に養生してくれるか確認できると安心です。また当日立ち会い可能であれば、それらをしっかりしているかどうかを見ることで仕事の丁寧さをある程度判断することもできると思います。 - 安かれ悪かれに注意
特に格安業者に多いのですが、きちんと養生をしていなかったり、エアコンや電気工事の知識を持ち合わせずにクリーニングする業者によるエアコン故障や火災、壁紙汚れ、エアコン下の家財故障などが急増しています。作業内容や作業員の腕が金額相応と言えばそうかもしれませんが、エアコン取り付けも行う電気工事士等が作業にあたる場合はそのようなリスクも少なくて済みます。 - 損害保険に入っている
上記の注意に関連しますが、損害保険に入っていない業者が作業すると大きなトラブルになりかねません。入っていない業者も実際に存在するので必須のポイントです。
みなさんが安心して依頼でき、満足できる業者を見つけられたら幸いです。
まとめ
エアコンクリーニングを依頼されたことのない方は、これほど内部が汚れていることに驚かれたのではないでしょうか。
そしてクリーニングは電気代にもかなり影響しているため、クリーニングで費用をかけても、消費電力の削減効果で実際はほとんどかからず綺麗な快適環境を得られることがわかっていただけたかと思います。
あとは安心・丁寧・しっかりきれいにしてくれる業者への依頼がポイントです。
弊社では「丁寧+高品質+社会貢献 真心込めて心もきれいに」をモットーに電気工事士が施工するエアコンクリーニングに取り組んでいます。
エアコンクリーニングの際は是非弊社もご検討いただけますと幸いです。