そのエコキュート、損してませんか？！

最近、電気代削減のご相談でエコキュートを使っておられるお客様のお話を伺っていたところ、
大変勿体無い使い方をされていることが発覚したお客様が連続していらっしゃいました。
そこで本日はエコキュートについてお話したいと思います。

ひとことで言えば「安い電気代でお湯を作る機器」のことです。
安くお湯が使えるだけでなく、タンクにストックできることから、災害時にも活躍を期待できることもポイントです。
機能についての詳細はメーカーサイトをご参照ください。

メーカー例：ダイキン工業株式会社　https://www.daikinaircon.com/sumai/alldenka/ecocute/structure/

一部の電力会社にはオール電化やエコキュートのために、
夜間だけ通常より電気代が安くなる専用プランが用意されています。
エコキュートは基本的にこの専用プランとセットで使うことで意味があります。
TEPCO（東京電力エナジーパートナー）で言えばオール電化専用の「電化上手」プランや「スマートライフプラン」などがこれにあたります。

エコキュートなどの設備を導入した時点で、施工店や営業店が電気契約の見直しもエスコートしてくれるのが通常ですが、稀に案内されず、そのままのケースがあります。

※弊社にご相談されたお客様の中にも実際にいらっしゃいました。

万が一専用プランに契約変更されていない場合、大損です。
もし現在ご契約の電力プランをご存知ない場合は、まずは電力会社から送られてくる検針票やWEB明細で、現在のプランが何なのかを確認することをお勧めします。

夜間電力が安いとは言っても、何時から何時までが安いのかは、電力会社やプランによって異なります。
そのため、実際にご利用されている電力プランをエコキュートに設定する必要があります。
この設定が間違っていた場合、これまで安い電気で湯を沸かしていたつもりだったのに実は日中の高い電気で沸かしていた！ということになり、大変な損失とともに大変なショックを受けることになります。
こちらも弊社へのご相談者様の中で実際にありました。
そのお客様のご契約プランは「スマートライフプラン」。

しかしエコキュートに設定されていたのは「電化上手プラン」（電化上手は2016年に申込終了）。
同じ東電ですが上記の2プランでは電気代が割安になる時間帯が異なります。
スマートライフプランは午前1時〜午前6時
電化上手プランは午後11時〜午前7時
つまり、この設定間違いに気がつくまでの期間、午後11時〜午前1時までの2時間は日中料金で毎日湯を沸かしていたことになります。
日中料金と夜間料金の差は8.02円/kWh、冬場は1時間で1.5kWhくらいの消費電力で50リットルくらい沸かしますから、
1ヶ月（30日）で　1.5 × 8.02 × 2 × 30 = 721.8円　の損失、
1年でみると7,000円以上の損失となっていることになります。
この実例の方の場合、オール電化住宅3年前に引っ越されているのでエコキュートだけで21,000円以上の損失です。
ただ設定するだけなのに、、、しかも安いものだと思い込んでいた分、もしかすると金額分以上に精神的なダメージは大きいかもしれません。

エコキュートは安価な夜間電力の内にタンク一杯にお湯を沸かして日中にお湯を利用するサイクルですが、タンク容量ではお湯が足りない場合は、高価な日中電力でお湯を沸かすことになります。
日中に沸き増しをすれば、当然電気代も増えます。
この沸き増しが自動設定されている場合があるので要チェックです。
沸き増ししなくても湯量が1日保つのであれば、OFFにするのが賢明です。
また、普段使いにおいても、不足しなそうであれば手動沸き増しも控えることをお勧めします。
※ただし目的が非常時のお湯確保ということであれば、電気代度返しで常に一定量ストックできる設定にされるか、より大きなタンク容量のエコキュートに入れ替える検討もアリかもしれません。

• まずはご自身の電気契約プランが何なのかをチェック
  適切でない場合はプラン変更や電力会社の切り替えを検討しましょう
• 続いてエコキュートの設定をチェック
  電力プランや沸き増し設定などをしっかり確認しましょう
• 最後に普段の生活の見直し
  できる範囲で、プランに合った電力の使い方をすることで、電気代を削減できます

エコキュートの仕様や設定方法は様々ですので、ご不明の場合はメーカーや販売業者様にご相談されることをお勧めします。
また、オール電化やエコキュート専用プランは、地域電力のプランが引き続きお得なことが多いですが、電気のご利用状況によってはよりお得になる電力会社やプランをご紹介できる場合がございます。
ご希望の方は弊社へご相談ください。